【2026年03-05月】わらぐろの記憶をつなぐ―西予市の米文化を紐解く宿泊型企画展
しめ縄職人・上甲清氏との出会い 2026年の正月、青凪のエントランスには一つのしめ縄が設えられました。 作り手は、西予市・宇和町生まれ、89歳の上甲清氏です。代々米農家を営む家に生まれ、60歳を過ぎてから、わらぐろのある風景を守るため「わらぐろ保存会」を立ち上げた人物です。 上甲氏の、わらぐろを守りたいという思想に触れたことが、今回の企画展のきっかけとなりました。しめ縄の展示にとどまらず、その背景にある西予市の米文化そのものを知っていただく機会として、宿泊型企画展を開催しました。 姿を消しゆく、わらぐろのある風景 愛媛県南部、四国でも珍しい縦じまの地層を有する西予市。 約4億年前から現在までの岩石が残るこの土地には、リアス海岸、盆地、河成段丘、カルスト台地といった多様な地形が広がります。標高差1,400メートルにわたる自然環境のなか、森・川・海をつなぐ水の循環が、米づくりと人々の暮らしを長く支えてきました。 稲刈り後の藁を円錐状に積み上げ、乾燥・保存する「わらぐろ」は、西予市に伝わる田園風景として親しまれてきましたが、今、少しずつ姿を消しつつあります。 [...]


















































